標津郡標津町「くるまやさん」の独り言… 車検のコバック・標津店

会社案内

HOME
会社案内
「くるまやさん」の独り言…

何十年も自動車に関わっていると色々な出来事があります。
年寄りの昔話と思って、お付きあいください…

山中の捜索...

ある日、JAFから１本の電話が…
「標津の山の中でスタックしたらしいのですが…」
体制を整えて出動。本人と携帯で連絡が出来たため、簡単な気持ちで出かけましたが…言われた場所に行っても中々、探し出すことが出来ません。
再度、本人と連絡をとっても、本人もどこの場所か、説明がつかず…
季節は、初秋。時間だけが過ぎていきます。日も暮れ始めて薄暗くなっています。最後にもう一度、本人に連絡をとり、最悪、車中での野宿を覚悟してもらいました。
近くに居るのは、間違いないのですが…
この道を行ってみて、居なければ・・・との思いで鬱蒼としたヤブの中を進み開けた場所に出ると、はるか上の方にヘッドライトの明かりが…
「どうやってあそこに上ったんだ???」と思いつつヒルクライムを開始。車にたどり着いた時に、依頼者の安心した顔が目に飛び込んできました。
1時間に及ぶ引き上げ作業を終え、笑顔で見送る事が出来ました。
場所は、ヒグマが彷徨く山中で最悪の事態もあり得たかも知れません。
JAFの出動の中には、こんな捜索活動もあるのです・・・

錆びるよね～

元々、海岸地帯の自動車の下回りは、サビる事が多く中古車としても嫌われることが多くありました。
この数年、内陸部でも下回りの錆びている自動車が多くなっています。冬期間に道路に散布される塩化カルシウムが犯人です。
一番錆びやすいのは、高温に熱せられるマフラーやブレーキ部分。次にボディとパーツの取り付け部。外装がサビで痛むのは一番最後で、まず最初にマフラーやブレーキ周りのサビによる修理が多くなっています。
塩カリを道路に散布する限り、自動車のサビは続きます。サビ対策には色々な種類がありますが、比較的安価な防護対策として下回りのアンダーコートがおすすめです。

「出来れば、払いたくない・・・」

日本に住んでいる人の「払いたくないお金」のベスト１０に車検代金が入っているらしいです・・
たしかに長くこの仕事をしていますが「良かった車検だ!!」と喜んでもらえたことは、記憶の限りありません・・
車検代金の中で、大きなウェイトを占めているのは重量税と自賠責保険です。重量税は、道路維持財源として大きな予算源となっていて国が「ゼロ」にするとは考えにくくなっています。減税措置のとられている車種もありますが、ほんの一部でしかないのが実情です。
2年に一回やってくる「車検」税金を含めた代金を安くするためには、普段からマイカーに気遣う気持ちをもってくれると「優しさ」が「安さ」に変わっていきます・・・

「流氷からの脱出」

流氷が根室海峡を埋め尽くしたある夜、JAFからの出動依頼が…
「海岸でワゴン車が埋まったようです」
現場に到着すると1台のワゴン車が・・・
「こんばんわ。どんな感じですか?」
窓が少しだけ開き
「車が前にも後ろにも行かないんだよね」
「わかりました。確認しますね。」
運転席の下を見ると、大きな氷の塊が・・・
タイヤは、むなしく空転しているだけ。
「ジャッキで持ち上げながら牽引するのでハンドル操作をお願いします」
「ああ・・・・・」
良く周囲を確認すると海岸ではあるが、
流氷の上に乗り上げているではないか・・・
と言う事は　　「ここは、海の上?????」
周囲は、雪原のため良く確認も出来ない!!!
とりあえず脱出し、最後にサインを求めてドアを開けてもらうと・・・
車の中は、何やら仕事場で嗅いだ事がある刺激臭が・・・・・
「やや、こいつシ○○○ーやってたな???」
サインが終わると大急ぎで走り出した・・・
運転は、蛇行運転そのもの・・・
こりゃ流氷に乗っかる訳だ!!!
・・・と言う大昔の出来事です。
今ならすぐに逮捕ですが・・・